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サットヴァを高めることが幸せの鍵 ヨガの実践とサットヴァの関係



サットヴァとは純粋性や調和を意味します。サットヴァを高めると、穏やかで誠実さにあふれ何事にも向上心を持って向き合えます。

体のドーシャ(アーユルヴェーダでいう体質)のバランスを整え健康にするので、心の状態をサットヴァに保つことで私たちは幸せになれます。


一方で、心の状態を乱す性質が2つあります。

ラジャスは激質と言われ、活動的であり元気な反面、バランスを崩すと怒りや荒々しさが出やすく恨みや妬みの感情もこれにあたります。

タマスは鈍質と言われ、怠惰や無知を意味します。やる気がなく執着心が強く、反応が鈍く全体的に停滞した状態です。


サットヴァでいることは難しく、心の状態はラジャスやタマスに傾いています

心の状態をサットヴァに保つために必要なことは、体を整えること(ドーシャのバランスを整える)と心のアーマを解消することです。

アーマとは、アーユルヴェーダでいう毒素(未消化物)のことです。

心配や不安、あせりがある、理由もなく腹が立ち人にあたる、過去を悔やみ後悔ばかりして否定的な気持ちになるのが心のアーマの特徴です。


心のアーマを解消し、サットヴァを高めるには心の静寂を保つことが重要です

ヨガの教えが書かれた経典「ヨーガ・スートラ」には心の状態を湖の湖面に例えて説明しています


Yoas Chitta Vritti Nirodhah 

(ヨーガス チッタ ブリッティ ニローダハ)

ヨーガとは心のはたらきを鎮めることである


湖の湖面は風が吹くと揺れて波が立ちます。石を投げ入れると水しぶきが立ち激しく揺れます。

このように私たちの心は絶えず外側の影響を受けて感情の波が繰り返し起こります。

でも、湖面を静かに保つ方法があります。それが瞑想です

瞑想とはヨガの最終的な目的であるサマーディ(三昧)に至るための方法です




一般的にヨガと言われているヨガのポーズ(アーサナ)も、瞑想をしてサマーディに至るための方法の一つなのです。


瞑想が初めての人は、最初は難しいと感じるかもしれませんが、まずは快適に座って自分の呼吸を眺めます。頭に何かが浮かんだら呼吸に戻る、浮かんだら呼吸に戻るということを繰り返します

そして「自分には瞑想ができない」と判断しないことが大切です。こうあるべき、と決めつけない無判断の状態でいます。これは日常生活でも練習ができ、自分の心を楽にすることにもなります

何事も「こうでなければ」と自分を縛ることが自分の心が乱れる原因になるからです


瞑想は思考と思考の間のギャップと言われる「間」に存在します。

だからこそ自分の思考に気づくことが大切です


でも集中していないと自分を責めないで大丈夫

気づいたらただ呼吸に戻ります


純粋な静寂がどんどん広がると脳内がリラックスした状態になり

ストレスが解消されることもわかっています

この時心の中の状態はサットヴァであると言えます


でも、人生=私たちの日常 にはいろいろなことがあります。

その時によって、ラジャスに走ったりタマスに走ったりという事ももちろんあります。

でも、方法を知っていればいつでも戻ることができ

私たちの人生は長い学びであることを教えてもらえます


すべては幸せな人生を送るために 

ヨガと瞑想が導いてくれます




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